【NQNニューヨーク=戸部実華】9日の米株式市場でダウ工業株30種平均は続落して始まり、午前9時35分現在は前日比44ドル08セント安の3万9300ドル71セントで推移している。米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長の議会証言を控え、内容を見極めたい雰囲気が強い。景気敏感株やディフェンシブ株に売りが優勢となっている。ダウ平均の下げ幅は100ドルを超える場面がある。
パウエル議長は米東部時間9日午前10時から米上院銀行委員会で証言に臨む。前週末発表の6月の米雇用統計は労働需給の緩和を示し、市場ではFRBが9月にも利下げに転じるとの観測が広がっている。議長の景気認識や政策見通しを巡る発言に関心が集まっており、積極的な売買は手控えられている。
個別銘柄では、ダウやシェブロンが売られている。メルクやアムジェン、マクドナルドといったディフェンシブ株も安い。半面、前日にアナリストが株価上昇に出遅れ感がある人工知能(AI)銘柄に挙げたインテルに買いが続いている。アマゾン・ドット・コムとナイキも上昇している。
ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は6日続伸して始まった。前日に付けた過去最高値(1万8403)を上回って推移している。
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