北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)総書記は、祖父の故・金日成(キムイルソン)主席の死去から30年となる8日、金主席の遺体が安置されている錦繡山太陽宮殿を訪問した。朝鮮中央通信が8日伝えた。

 また同日、平壌の金日成広場で追悼大会が開かれ、正恩氏も参加。李日煥書記が追悼の辞で「革命を切り開いた領袖(りょうしゅう)の思想と業績が最も純潔に、完璧に継承されるのは他国では見られない、わが国家特有の伝統だ」などと述べ、権力の3代にわたる世襲を事実上、正当化した。

 北朝鮮では最近、祖父と父の故・金正日(キムジョンイル)氏とともに正恩氏の肖像画が一緒に掲げられている写真や、党幹部が「金正恩バッジ」をつけている姿が国営メディアによって公開されるなど、正恩氏の偶像化を図る狙いとみられる動きが目立っている。

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