イランの国営通信によりますと、5日に行われた大統領選挙で当選したペゼシュキアン氏は8日、ロシアのプーチン大統領と電話会談を行いました。

この中ではプーチン大統領からの祝意に感謝した上で「友好国ロシアとの関係を重視し、間違いなく強化していく」と伝えたということです。

核開発などをめぐり欧米と対立を深めてきたイランは、ことし5月にヘリコプター事故で死亡した保守強硬派のライシ大統領のもと、ウクライナ情勢をめぐり同じように欧米と対立するロシアと連携を強めてきました。

また、国営テレビによりますと、ペゼシュキアン氏はレバノンのシーア派組織ヒズボラの最高指導者、ナスララ師に送った書簡でも祝意に感謝した上で、イスラエルと敵対するこうした勢力への支援も続ける意向を示したということです。

これまでの外交・軍事政策を部分的には踏襲する姿勢を示した形で、欧米との関係改善を掲げる改革派のペゼシュキアン氏としては、バランスの取り方が難しくなりそうです。

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