対外特務機関モサドのバルネア長官はカタールから帰国した=ロイター

【エルサレム=共同】イスラエル首相府は5日、対外特務機関モサドのバルネア長官がパレスチナ自治区ガザを巡る停戦案協議で仲介者との初期の議論を終え、カタールから帰国したと発表した。イスラム組織ハマスとの間に溝が依然残っていると強調した。来週に交渉団を派遣して議論を続ける。

5日の米紙ウォール・ストリート・ジャーナル電子版によると、ハマスが示した新たな返答について、米当局者は譲歩する意向を示しているとの見方を示した。ハマス壊滅を目標の一つに掲げるイスラエルの高官は、6週間の停戦でハマスが人質の一部を解放する第1段階に、ハマスがイスラエル軍の撤収を要求していないことが重要な変更点だと指摘した。

AP通信によると、ハマスの報道官は5日、新たな返答について、仲介者から肯定的に受けとめられていると主張。一方でイスラエルの公式な立場が不明だと訴えた。

イスラエル軍は5日、レバノン領からイスラエル北部に向けた飛翔体を確認した。北部キリヤトシモナで兵士2人が負傷した。軍は飛翔体の発射地点や親イラン民兵組織ヒズボラの拠点などを攻撃した。

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