トランプ前米大統領が、元不倫相手への「口止め料」の支払いを隠すため業務記録を改ざんしたとされる事件で18日、有罪・無罪を決める12人の陪審員の選任がニューヨーク州の裁判所で終わった。さらに補充陪審員の選任を進め、22日にも検察側が冒頭陳述を行って審理が始まる見通しだ。

 陪審員は7人が男性、5人が女性。選任手続きの際に明らかにした職業によると、教員や弁護士、ソフトウェアエンジニアらで構成されている。補充陪審員は6人を選任する予定で、既に1人が選ばれた。

 今回の陪審員の条件は①米国籍を持つ②18歳以上③ニューヨークのマンハッタン地区に住む――など。裁判所は15日から候補者を呼び出し、選任を進めてきた。「公平に判断できない」と申し出た人は辞退が認められ、検察側と弁護側もそれぞれ質問をしたうえで、「外したい候補」を指定してきた。

 トランプ氏も連日、被告として出廷している。18日は閉廷後、報道陣に「本当は色々な場所で選挙活動をしているべきなのに、とても不公平な裁判でここに一日中いる」と不満をあらわにした。(ニューヨーク=中井大助)

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