EU=ヨーロッパ連合の議長国を務める一方、ロシア寄りの姿勢を示すハンガリーのオルバン首相は2日、ロシアによる侵攻後初めてウクライナの首都キーウを訪問しゼレンスキー大統領と会談しました。
会談後の記者会見で、オルバン首相は「まず停戦し、和平交渉を加速させられないか検討を求めた」と述べ、ゼレンスキー大統領にロシアとの一時的な停戦と和平交渉の開始を検討するよう促したことを明らかにしました。
これについてウクライナメディアは、ウクライナ大統領府のジョウクワ副長官によりますと、ゼレンスキー大統領がオルバン首相に提案には応じない考えを伝えたと報じました。
ジョウクワ副長官によりますと「ゼレンスキー大統領はオルバン首相の提案に耳を傾けたが、ウクライナの明確な立場を説明した」ということです。
ゼレンスキー大統領は、これまでも、現時点での停戦は「ロシア側が利するだけだ」として応じない姿勢で、ロシア軍の撤退などみずからが提唱している和平案の実現を目指す考えを示しています。
一方、ウクライナでは3日、東部ドニプロペトロウシク州で、ロシア軍のミサイルや無人機による攻撃があり、地元の知事によりますと、4人が死亡し、子どもを含む27人がけがをするなど、市民の犠牲が続いています。
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