ベルギー・ブリュッセルで、ウクライナのゼレンスキー大統領(右)と話すハンガリーのオルバン首相=6月27日=ロイター

【キーウ=共同】ハンガリーのオルバン首相が2日、ウクライナの首都キーウ(キエフ)を訪問した。ハンガリー首相府によると、ゼレンスキー大統領と会談する予定。オルバン氏はロシア寄りの姿勢で知られ、ウクライナ支援に反対してきた。2022年2月のロシアの侵略開始以降、ウクライナ訪問は初めて。

ハンガリーは今月1日から欧州連合(EU)議長国を務めており、ウクライナ情勢を巡るオルバン氏の動向に注目が集まっている。

ロイター通信によると、オルバン氏とゼレンスキー氏は和平実現に向けた方策や2国間関係について協議するという。

オルバン氏は右派政党を率い、強権的な政治姿勢で知られる。ウクライナ侵略では「即時停戦と和平交渉が必要だ」と一貫して主張し、軍事支援に反対してきた。ウクライナのEU加盟交渉入りにも難色を示し、全会一致が必要な局面でEU内の意思決定を妨げる「問題児」と見られてきた。

ロシアのプーチン大統領とは侵略後も個人的に親密な関係を維持しているとされる。プーチン氏が3月、大統領選に勝利した際は書簡を送り、祝意を伝えていた。

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