トランプ氏の刑事裁判を担当する陪審員選びが進んでいる=ロイター

【ニューヨーク=弓真名】トランプ前米大統領が不倫の口止め料を不正処理したとして罪に問われている裁判が3日目を迎え、陪審員12人の選任が完了した。明日以降は補欠6人の選考がつづく。

18日、検察と弁護団はそれぞれ10回ずつ特定の陪審員候補者を除外できる拒否権を使い果たし、陪審員計12人を選任した。2日目に選任されていた人たちに加え、新たに言語聴覚士や電子商取引(EC)の従業員、退職した資産運用者などが選ばれた。

公判3日目は陪審員が7人選任されている時点から始まったが、途中で2人が除外された。うち1人は、検察官が挙げた質問への回答の信ぴょう性が欠けるなどとして外された。もう1人は、報道された内容から、友人や同僚に身元が特定されたことを懸念し「公正かつ偏見のない判断ができるとは思えない」として辞退を申し出た。

今回の裁判は陪審員への脅迫や嫌がらせを避ける目的で、名前や住所を明かさないなど匿名性を保つことが決まっている。明日19日の法廷では、補欠の陪審員6人が決まるまで選考が続くとみられている。

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