羽田空港のニューヨーク行きアメリカン航空便の搭乗口(29日、東京都大田区)

米アメリカン航空は28日、羽田空港と米ニューヨーク市のジョン・F・ケネディ国際空港を結ぶ直行便を新規就航した。同社と提携関係にある日本航空(JAL)と共同運航(コードシェア)する。JALは既に羽田ーニューヨーク間に1日に往復で2便あり、アメリカン航空便が実質的に加わり1日3便体制となる。ビジネス客を中心に需要が回復している米国行きの利便性を高める。

アメリカン航空の新規便は羽田空港を午後4時30分に出発する。JALの既存便が飛ぶ午前11時05分と午後6時30分の中間を埋める形となり、午後の需要の受け皿となることを見込む。

アメリカン航空とJALは2011年から共同運航やマイレージ共有、ダイヤなどを調整し合う「共同事業」と呼ぶ提携関係にある。JALは23年5月からジョン・F・ケネディ国際空港で利用するターミナルを、アメリカン航空が拠点とする8番ターミナルに変更した。アメリカン航空との連携を強化して、米国内や中南米各地への乗り継ぎの利便性を高めていた。

式典に出席したアメリカン航空のホセ・フレイグ副社長(右から4人目)やJALのロス・レゲット常務執行役員(同5人目)(29日、東京都大田区)

羽田空港で29日に開かれた式典で記者団の取材に応じたアメリカン航空のホセ・フレイグ副社長は「この路線は北米や中南米の様々な目的地へ乗り継ぎしたい乗客にとって重要だ」と語った。JALのロス・レゲット常務執行役員は「国際線全体の中でも米国行きは需要の回復が早い。観光客は厳しいがビジネス客が戻っている」と話した。

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