イランの大統領選挙は、先月ヘリコプターの墜落事故でライシ大統領が亡くなったことを受けて、28日に行われました。

内務省が日本時間の午後5時すぎに発表した開票結果によりますと、唯一の改革派の候補で、議会の副議長や保健相を務めたペゼシュキアン氏が1041万票余りと得票率40%を超え、次いで国防や外交を統括する最高安全保障委員会の事務局長を務めた保守強硬派のジャリリ氏が947万票余りとなっています。

また、イラン議会の議長で保守強硬派のガリバフ氏が338万票余りとなっていて、保守層の票が分かれる一方、欧米との対話を重視するペゼシュキアン氏は、保守強硬派による政権運営に不満を持つ人たちの受け皿となったとみられます。

いずれの候補の得票も過半数に届かず、改革派のペゼシュキアン氏と保守強硬派のジャリリ氏による決選投票が来月5日に行われることになり、いまの強硬な外交政策が継承されるのか、欧米との関係改善に向けて転換が図られるのかが焦点となります。

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