イスラエルの空爆で破壊されたモスクの前に集まるパレスチナの人々(16日、ガザ南部ハンユニス)=ロイター

【エルサレム=共同】パレスチナ自治区ガザの戦後統治を巡り、ニュースサイト「タイムズ・オブ・イスラエル」は27日、バイデン米政権が治安部隊の設立を計画、エジプトとアラブ首長国連邦(UAE)が要員の派遣を検討していると報じた。実現性は不明。イスラエルとイスラム組織ハマスの停戦合意の行方は不透明な上、イスラエルのネタニヤフ首相は戦後も一定期間、イスラエル軍の駐留を主張している。

同サイトは米アラブ複数の当局者の話として報じた。ブリンケン米国務長官が10〜12日にアラブ諸国を訪問した際、エジプト外相らに伝えたとしている。

パレスチナ人と共に活動する治安部隊の設立にエジプト、UAE両政府から支持を得たとする一方、両政府共に、将来のパレスチナ国家樹立につながるよう要求しているという。ネタニヤフ氏はパレスチナ国家樹立に反対している。

複数の当局者によると、ブリンケン氏は、米国は治安部隊の設立と訓練を支援するとしたが、要員は派遣しないと各国に説明した。目標は中東諸国と緊密に連携したガザ暫定統治機関の樹立だとも語った。バイデン政権は、サウジアラビアがガザ再建を主導するよう希望しているという。

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