パレスチナ自治区ヨルダン川西岸で、イスラエル軍部隊の車がボンネットにパレスチナ人青年を縛り付けて走る動画が出回った問題で、AP通信は26日、この青年は同軍の作戦に巻き込まれ、銃撃で負傷した住民だったと報じた。
軍は当初、作戦で負傷させた武装勢力の容疑者だとしていた。AP通信は25日に本人にインタビュー。青年は24歳で、西岸北西部ジェニンでイスラエル軍の作戦が始まった際は叔父の家にいて、様子を見ようと外に出て銃撃に巻き込まれたという。青年は、腕と足を撃たれて動けなくなっていたところを約2時間後に軍に発見され、頭や顔を殴られ、ボンネットに縛り付けられたと証言した。
イスラエル軍は、車両が青年をボンネットに縛り付けたまま走行したのはわずかな距離としていたが、青年は約30分間縛り付けられていたと証言。AP通信が入手した車載カメラの映像では、車は青年を医療部隊に引き渡すまでに2台の救急車とすれ違っていたという。
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