イスラエル軍はガザ地区への攻撃を続け、26日にかけてもラファでロケット弾の発射台など数十の目標を空爆したと発表しました。
こうした中、国際NGO「国境なき医師団」は25日、ガザ市への攻撃で職員1人が死亡したとして、攻撃を強く非難しました。
これに対してイスラエル側はこの職員はガザ地区の武装勢力の戦闘員だったとして、攻撃を正当化しています。
一方、アメリカのシンクタンク「戦争研究所」は25日、イスラエル軍がハマスの最後の拠点だと主張する南部ラファでの地上作戦の終了が近いなどとの認識を示したことを受けて新たな分析を発表しました。
このなかでイスラエル軍が本格的な地上作戦を終了し小規模な作戦に移行すれば、ハマスはそれを利用して、ガザ地区全域で部隊を再編し、支配を再び回復しようとするだろうとの見方を示しました。
具体的にはラファから逃げた数千人の戦闘員が、今後、ハマスが各地で戦闘能力のある部隊を再編する際の人的な供給源となる可能性があると指摘しています。
ガザ地区ではイスラエル軍がいったんは制圧したと主張した北部のジャバリアでもハマスの戦闘員が再び集まり、激しい地上作戦が再開された経緯があり、同様の事態が広がれば戦闘のさらなる長期化が懸念されます。
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