卸売物価指数は、企業の間で取り引きされるモノやサービスの価格の指数でインフレの動向を示す経済指標の1つです。
アメリカ労働省は11日、先月の卸売物価指数を発表し、前の月と比べ0.2%の上昇となりました。
上昇率は、前の月から0.4ポイント低下し、市場予想をわずかに下回りました。
また、変動の大きい食品やエネルギーを除いた指数は前の月と比べて0.2%の上昇でした。
11日の外国為替市場では卸売物価指数の上昇率が市場予想を下回ったことをうけて、ドルを売って円を買う動きが出てやや円高ドル安が進みました。
市場関係者は「10日の消費者物価指数が市場予想を上回って円安が加速したが、卸売物価指数の発表を受けてひとまずはこの流れが落ち着いた形だ。ただ、根強いインフレによってFRB=連邦準備制度理事会の利下げが遅れるという見方は広まっていて、今後も物価指標やFRBの高官の発言に関心が集まる状況が続きそうだ」と話しています。
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