ロシアによる軍事侵攻が続くウクライナでは、前線での砲弾不足が深刻になっていると伝えられています。

こうした中、東ヨーロッパのチェコ政府は、世界各国の軍や砲弾の製造会社と交渉し、ヨーロッパ各国からの資金面の支援も得て、ウクライナへ80万発の砲弾を確保して供給する取り組みを進めています。

チェコのフィアラ首相は、25日、この取り組みで確保した砲弾を初めてウクライナに届けることができたとSNSで明らかにしました。

届けられた砲弾の数は明らかにしていませんが、ロイター通信は、チェコ政府が6月、5万発から10万発の砲弾を送る計画だったと伝えています。

フィアラ首相は「私たちは必要なことをしている」として支援を続けていく姿勢を強調しました。

ウクライナ国防省のブダノフ情報総局長は、23日に公開されたアメリカのメディアのインタビューで、欧米諸国からの砲弾などの供給が進んでいるとした一方で「われわれは大量の武器を必要としている。前線の状況は極めて困難だ。少なくとも1か月はこの状況が続くだろう」と述べ当面はロシア軍の攻勢の前に厳しい状況が続くという見通しを示しています。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。