【NQNニューヨーク=矢内純一】25日の米株式市場でダウ工業株30種平均は一進一退で始まり、午前9時35分現在は前日比40ドル19セント安の3万9371ドル02セントで推移している。前日におよそ1カ月ぶりの高値を付けた後で、主力株の一部には持ち高調整の売りが出ている。半面、ダウ平均の構成銘柄ではないが、エヌビディアが4営業日ぶりに反発して始まり、投資家心理を支えている。ダウ平均は小幅に上昇に転じる場面がある。
米連邦準備理事会(FRB)のボウマン理事は25日の講演で、「政策金利の引き下げが適切だという段階にはない」との見方を示した。FRBが早期利下げに慎重な姿勢を続けており、市場参加者の警戒姿勢につながりやすい。
ダウ平均の構成銘柄では、ウォルマートやホーム・デポ、キャタピラーが下げている。ボーイングも下落している。欧州市場で2024年12月期の業績予想を引き下げた欧州エアバスの株価が大幅安となり、重荷となっている。
一方、前日までの3営業日で13%近く下げていたエヌビディアは高く始まった。このところ下げが目立っていた他の人工知能(AI)関連とみられる銘柄の一部にも買いが入っている。ダウ平均の構成銘柄では、アップルやアマゾン・ドット・コムが高い。アナリストが投資判断を「買い」で銘柄調査を始めたウォルト・ディズニーも上昇している。
ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は4営業日ぶりに反発して始まった。
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