ウクライナ北東部ハルキウ州の州都ハルキウで22日午後、ロシア軍による攻撃があり、これまでに2人が死亡し、18人が負傷した。シネフボウ州知事やテレホウ市長がSNSで伝えた。

 シネフボウ氏によると、この攻撃に使われたのは「滑空誘導爆弾」。翼があり、標的まで正確に飛ぶような性能を備えた爆弾で、現在のウクライナ側の防空体制では迎撃が難しいとされる。

 ゼレンスキー大統領はSNSで「ロシアによるテロ行為は止めなければならないし、止められる。パートナーたちによる強力な決断が必要だ」として、支援国に協力を呼びかけた。

 テレホウ氏によると、この日のロシア軍の攻撃では住宅密集地も狙われた。公共放送ススピーリネによると、集合住宅の少なくとも三つの階にわたる部分や、外壁が壊されたという。

 ハルキウ州では5月10日にロシアが新たな地上侵攻を始め、国連機関によると、5月だけで400人を超える死傷者が確認された。(ロンドン=藤原学思)

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