欧州連合(EU)は20日の大使級会合で、ウクライナ侵攻を続けるロシアに対し、液化天然ガス(LNG)に関する制裁措置を科すことを承認した。EUのLNGに関する対ロ制裁は初めて。
英紙フィナンシャル・タイムズによると、今回の制裁では、ロシア産のLNGについて、EU域内の港で積み替え、第三国に輸出することを禁止する。同紙などによると、ロシアは北極圏の生産施設から欧州経由でアジアなどにLNGを輸出しているという。ロイター通信は専門家の話として、EUを経由するアジア向けのロシア産LNGについて、ロシアの輸出全体の10%ほどだとしている。一方、今回の合意ではEU諸国によるロシア産LNGの禁輸は盛り込まれなかった。(ブリュッセル=森岡みづほ)
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