台湾の頼総統はまもなく就任から1か月となるのを前に、19日総統府で記者会見を開きました。

この中で頼総統は「中華民国と中華人民共和国は互いに隷属しない。これは社会の共通認識だ。総統の職責は、国の主権と民主的で自由な憲政体制を守り、国民を幸せにすることであり、どの総統も例外ではない」と述べました。

「中華民国と中華人民共和国は互いに隷属しない」という主張は「台湾と中国は別だ」という考え方に基づくもので、頼総統は先月20日の就任演説に盛り込み、そのあとも繰り返し言及しています。

これに対して中国は強く反発していて、就任式の3日後から台湾周辺で大規模な軍事演習を行いました。

また、台湾では最大野党、国民党の馬英九元総統も「台湾海峡両岸の関係に不利だ」と批判していますが、頼総統のきょうの発言はこれを受け付けない姿勢を示したものです。

頼総統はさらに「台湾を併合することが中国の国家政策であり、武力だけでなく、近年は非伝統的な方法で台湾を言いなりにしようと脅迫しているが、台湾が屈することはない」と強調しました。

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