国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)は17日、イスラエルが軍事作戦を続けるパレスチナ自治区ガザ最南部ラファに避難している住民は推定で6万5千人だとX(旧ツイッター)に投稿した。昨年10月以降の各地での戦闘から逃れてきた避難民が集まったラファには、6週間前には約140万人がいたとしているが、イスラエルが5月初旬からラファでの軍事作戦に踏み切ったことを受けて住民らはさらに別の地区への避難を強いられ、大幅に減ったとみられる。

 イスラエル軍は16日に、ガザへの人道支援物資の搬入を増やすため、一部地域で時間を区切って軍事行動を停止すると発表した。しかし、ロイター通信によると、UNRWAのラザリーニ事務局長は17日、ノルウェーのオスロでの記者会見で「ラファやガザ南部での敵対行動は続いており、何も変化はない」と話した。(カイロ=其山史晃)

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