イーロン・マスク氏はことし2月、オープンAIとサム・アルトマンCEOらを相手取って、提供した資金の返還などを求める訴えをアメリカ西部カリフォルニア州の裁判所に起こしていましたが、11日、取り下げました。

取り下げた理由はわかっていません。

マスク氏は、訴状の中でオープンAIは人類に恩恵をもたらすため、利益を出すことを目的としない非営利で設立されたのに、IT大手のマイクロソフトの事実上の子会社として会社とCEOらが利益を追求しているのは契約違反だなどと主張していました。

マスク氏は、アルトマン氏とともに2015年のオープンAIの設立に携わりましたが、その後、会社を離れ、去年、新会社の「xAI」を設立して生成AI「Grok」を開発し、オープンAIと競っています。

マスク氏は10日、IT大手のアップルがオープンAIと提携してスマホでChatGPTを利用できるようにすると発表したことを受けて、「もしアップルが基本ソフトのレベルでオープンAIと統合するなら、私の会社ではアップルの端末は使用禁止になるだろう」などとSNSに投稿していました。

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