【ロンドン=大西康平】英統計局が17日発表した3月の消費者物価指数は前年同月比で3.2%上昇した。2021年9月以来となる2年半ぶりの低水準となった。
伸び率は前月比で0.2ポイント低下と2カ月連続で低下した。食品・非アルコール飲料と衣類・履物がいずれも1ポイント低下の4%と、幅広い分野で値上がり幅が縮小した。
ロンドン証券取引所を運営する英LSEGが集計した市場予想の3.1%は上回った。ガソリン価格の上昇で輸送の伸び率は0.1%と、前月のマイナス0.1%からプラスに転じた。
エネルギーや食品などを除くコア指数の伸び率も0.3ポイント低下の4.2%と、21年12月以来2年3カ月ぶりの低水準となった。
英イングランド銀行(中央銀行)は3月に5会合連続で政策金利を据え置くと発表した。ベイリー総裁が可能性を示唆した今後の利下げ時期が焦点となる。
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