ロシアや中国など新興国で作るBRICSは10日から2日間ロシア中部の都市、ニジニ・ノブゴロドで外相会議を開催していて、この会議にあわせてロシアのラブロフ外相が中国の王毅外相と会談しました。

スイスでは今週、ウクライナ情勢をめぐりウクライナが提唱する和平案の実現に向けて国際会議が開かれますが、ロシアはみずからが参加しない会議を批判していて、中国も先月、欠席する方針を表明しています。

ロシア外務省によりますと、会談でラブロフ外相は王外相に「中国のバランスがとれて一貫した方針に感謝の意を表した」として、中国が国際会議を欠席することに謝意を示し、中国との結束を強調しました。

そのうえで「この会議はロシアの公平な参加などが検討されていない」としてロシア抜きで開かれる会議を改めて批判し、ウクライナや欧米諸国をけん制しました。

一方、中国外務省によりますと、王外相は「ロシア側がBRICSの議長国を務めることを全面的に支持し、『グローバル・サウス』の団結と自立を促進したい」と述べ、BRICSの枠組みを通じて新興国や途上国との連携を強化し、欧米に対抗していく姿勢を改めて打ち出しました。

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