北朝鮮は先月から、ごみをぶら下げた多数の風船を相次いで韓国に飛ばし、韓国軍合同参謀本部によりますと、8日夜からもおよそ330個の風船を飛ばしました。
これを受けて韓国大統領府は9日、緊急のNSC=国家安全保障会議を開き、対抗措置として北朝鮮向けの宣伝放送を9日中に再開することを決めたと発表しました。
宣伝放送は南北の軍事境界線近くに設置した大音量のスピーカーを使って韓国のニュースや音楽、それに人権の重要性などを北朝鮮の住民や軍人に向けて放送するもので、2018年の南北首脳会談にあわせて中止されていました。
韓国政府は「われわれのとる措置は北の政権にとって耐え難いものだが、住民には光と希望のニュースになる。今後、南北の緊張の高まりの全責任は北にある」と強調しました。
宣伝放送の再開に対し、北朝鮮が強く反発するのは必至で、南北の対立が一層深まることが予想されます。
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