イスラエルのネタニヤフ首相=AP

【ワシントン=共同】米議会の共和党指導部は6日、イスラエルのネタニヤフ首相が議会の上下両院合同会議で7月24日に演説すると発表した。イスラム組織ハマスとの戦闘が続くパレスチナ自治区ガザ情勢を巡って国際的な孤立が深まる中、後ろ盾の米国に支援継続を呼びかける。

共和党はイスラエルを重視するキリスト教右派を支持基盤としており、11月の大統領選や連邦議会選を前に連帯をアピールしたい考え。ただ全米各地でイスラエル軍のガザ攻撃に抗議する学生デモが起きており、反発も予想される。

議会の民主、共和両党指導部は5月31日に「民主主義を守り、テロと闘い、永続的な平和を確立しようとするイスラエルの構想を共有するよう求める」として、演説に招待する書簡をネタニヤフ氏に送っていた。

ネタニヤフ政権の対応を批判する上院民主党トップのシューマー院内総務は声明で、演説への招待に賛同した理由について「ネタニヤフ氏とは大きな意見の相違があるが、米イスラエル関係は強固であり、個人や首相の立場を超えたものだからだ」と説明した。

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