マクロン仏大統領はウクライナに戦闘機を供与すると述べた(写真は仏北西部ノルマンディー地方、6日)=AP

【パリ=北松円香】フランスのマクロン大統領は6日、ウクライナに仏戦闘機「ミラージュ2000-5」を供与すると述べた。パイロットを含むウクライナ軍兵士を訓練のためにフランスに受け入れるとも説明した。

仏テレビTF1とフランス2のインタビューで明らかにした。具体的に何機の戦闘機を提供するかは明言しなかった。パイロットの訓練は5〜6カ月必要なため、今夏から開始して年末までかかる見通しだ。

さらにウクライナでは動員した新兵の訓練が課題になっているとして、「我々は旅団の訓練をしたい」と述べた。具体的にはウクライナ軍兵士4500人を仏国内で訓練するという。

フランスによるウクライナへの軍事訓練要員派遣について問われると、「タブーを設けるべきではない」と語った。ウクライナ軍の兵士を支援国に移動させるよりも、訓練要員を現地に派遣した方が迅速に育成できると強調した。

一方で「ウクライナ西部への派遣は攻撃的な行為ではない」として、ロシアとの対立激化にはつながらないとの見解も示した。

フランスとドイツ、米国、英国の4カ国はこの日仏北西部で開かれた第2次世界大戦のノルマンディー上陸作戦(Dデー)80周年記念式典に合わせ、中東情勢に関する共同声明を発表した。

声明では4カ国が「バイデン米大統領が明らかにしたパレスチナ自治区ガザでの即時停戦や人質解放への包括的な枠組みを全面的に支持する」と説明した。また「レバノンの安定が非常に重要だ」として同国とイスラエルとの国境における緊張緩和も求めた。

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