インドの航空最大手インディゴが、女性が搭乗便の座席を選ぶ際に他の女性客がどこに座っているかを確認できる機能を試験的に導入した。米CNNやインドメディアが報じた。

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 報道によると、インディゴは5月29日に新機能について発表。女性の一人旅や家族旅行の予約を対象としている。このサービスによってオンラインでチェックインする際に女性客は女性の隣や近くの座席を選ぶことができるようになる。

 インディゴが標榜(ひょうぼう)する「ガール・パワー(#GirlPower)」の理念に沿った取り組みで、同社は声明で「女性のお客様により快適な旅行を提供するのが目的だ」としている。

 具体的な導入理由は明らかにしていないが、CNNは世界中で報告されている航空機内での女性や子どもに対する暴行事件が背景にあるのではとの見方を報じている。米国では、機内での性的加害は重罪だ。インドメディアによると、インドでもここ数カ月間に女性が被害者となった機内事件が複数起き、世間の耳目を集めた。

 インディゴは国内線で圧倒的なシェアを誇り、今秋には日本航空(JAL)との共同同運航(コードシェア)を始める予定だ。(村上友里)

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