ロンドンにある世界的な金融街「シティ」の代表であるマイケル・マイネリ市長が来日し、先月31日NHKのインタビューに応じました。
このなかでマイネリ市長は、ロンドンの金融市場の特徴について「ロンドンは金融の世界におけるテニスのウィンブルドン選手権のようなものだ。試合を支配することで優位にたてたのと同じようなものだ」と述べ、国内外問わず、企業や投資家を呼び込むことで市場の活性化を実現できたという考えを強調しました。
そのうえで「『シティ』の強みはすべての人を公平に扱うという考えに基づいていることだ。すべての人に門戸を開き、能力のある人材を獲得できるよう効率的なビザ制度を見つけることだ」と述べ、国際的な金融センターの実現には有能なグローバル人材を集めることが重要だという見方を示しました。
イギリスがEU=ヨーロッパ連合から離脱した、いわゆるBrexitの影響についてマイネリ市長は金融街シティで働く人の数は増えているうえに「ブレグジットが決まった2016年に資産管理の世界に占める割合は11%だったが、今は13%に増加している。ブレグジットによって生じる課題のほとんどを克服したと思う」と述べました。
イギリスで来月4日に行われる総選挙については「どこが政権を担おうと、私たちは大胆な措置をとるよう政府に働きかける。世界的な金融センターとして『シティ』の地位を向上させるために緊密に連携していく」と述べました。
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