トランプ前大統領は、不倫の口止め料をめぐって帳簿などの業務記録を改ざんした罪に問われ、アメリカの大統領経験者としては初めてとなる有罪の評決が先月30日に下されました。

トランプ氏は2日に放送されたFOXニュースのインタビューのなかで、この裁判で自宅軟禁されたり刑務所に収監されたりした場合のことを聞かれると「私はかまわない」と述べました。

一方で、「民衆が受け入れるかはわからない。民衆にとっては難しい判断になるし、どこかの段階が限界点になると思う」と述べ、支持者が受け入れない可能性があるとの見解を示しました。

トランプ氏の量刑を決める審理は来月11日に開かれることになっていますが、トランプ氏はすでに控訴する方針を示しているうえ、アメリカのメディアは初犯で高齢であることなどから収監される可能性は低いという見方を伝えています。

こうした中、トランプ氏の次男の妻で、共和党全国委員会の共同委員長を務めるララ・トランプ氏は2日、ABCテレビに出演し、評決が出たあとの48時間で7000万ドル、日本円で110億円の資金が集まったと主張しました。

トランプ陣営としては今回の評決を逆手にとって資金集めに利用したい考えですが、トランプ氏の支持が一部離れるのではないかという見方もあり、有権者の判断にどのような影響を与えるのか注目されます。

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