【詳細】ロシア ウクライナに軍事侵攻(6月2日の動き)
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ウクライナ エネルギー関連施設も攻撃の標的に 連日の計画停電
ロシア軍はウクライナ各地に攻撃を続けていて、ゼレンスキー大統領は6月2日、SNSの投稿で、ミサイルや無人機などを使った攻撃がこの1週間で1000回近く行われたとして、「人命の著しい軽視と絶え間ない恐怖をロシアは広めようとしている」と非難しました。
その上で、防空システムや十分な射程がある兵器の供与が必要だと訴えました。
ロシアによる攻撃ではウクライナのエネルギー関連施設も標的となり、電力会社は6月1日、2つの火力発電所に深刻な被害が出たと明らかにしています。
電力会社は「国内の火力・水力発電の80%が破壊された」として、電力不足に対応するため、各地で連日、計画停電を行っています。
首都キーウでも6月2日夜、停電となり、中心部にある飲食店では充電式の照明器具を使って、暗い中でも営業を続けていました。
なかには発電機をつないで営業を続ける飲食店もありましたが、店主によると、電力を多く消費する一部の調理器具は動かせないということです。
店主の男性は「発電機は停電対策のため1年前に買った。これがないと仕事にならない」と話していました。
計画停電は各地で6月3日も予定されているほか、ウクライナでは6月から、攻撃を受けた電力網の復旧のためなどとして一部の電気料金が値上げされていて、市民生活にも深刻な影響が広がっています。
ゼレンスキー大統領 フィリピン訪問 マルコス大統領と会談へ
ウクライナのゼレンスキー大統領は、2日までシンガポールで開かれていたアジア安全保障会議に参加し、アメリカのオースティン国防長官などと会談したほか、みずからが提唱する和平案の実現に向けて、6月中旬にスイスで開かれる「平和サミット」への参加を各国に呼びかけました。
フィリピン政府の関係者によりますと、ゼレンスキー大統領は2日夜、首都マニラに到着し、3日午前、大統領府でマルコス大統領と会談するということです。
会談でゼレンスキー大統領は、ロシアによる軍事侵攻が長期化する中、マルコス大統領にも「平和サミット」への参加を呼びかけるものとみられます。
フィリピンは南シナ海で領有権を争う中国の威圧的な行動にさらされていて、ゼレンスキー大統領としては、マルコス大統領との間で国際法に基づく秩序の重要性や主権の侵害に反対する立場を共有したいものとみられます。
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