ロシア軍はウクライナ各地に攻撃を続けていて、ゼレンスキー大統領は2日、SNSの投稿で、ミサイルや無人機などを使った攻撃がこの1週間で1000回近く行われたとして「人命の著しい軽視と絶え間ない恐怖をロシアは広めようとしている」と非難しました。
その上で防空システムや十分な射程がある兵器の供与が必要だと訴えました。
ロシアによる攻撃ではウクライナのエネルギー関連施設も標的となり、電力会社は1日、2つの火力発電所に深刻な被害が出たと明らかにしています。
電力会社は「国内の火力・水力発電の80%が破壊された」として、電力不足に対応するため、各地で連日、計画停電を行っています。
首都キーウでも2日夜、停電となり、中心部にある飲食店では充電式の照明器具を使って暗い中でも営業を続けていました。
なかには発電機をつないで営業を続ける飲食店もありましたが、店主によると電力を多く消費する一部の調理器具は動かせないということです。
店主の男性は「発電機は停電対策のため1年前に買った。これがないと仕事にならない」と話していました。
計画停電は各地で3日も予定されているほか、ウクライナでは今月から、攻撃を受けた電力網の復旧のためなどとして一部の電気料金が値上げされていて、市民生活にも深刻な影響が広がっています。
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