トランプ氏「詐欺裁判に控訴する」　記者会見の発言要旨

【ニューヨーク=吉田圭織】トランプ前米大統領が不倫の口止め料を不正に処理したとして罪に問われた裁判で、有罪評決が出た翌日の31日、トランプ氏はニューヨーク市内で記者会見し「詐欺裁判に控訴する」と表明した。主な発言は以下の通り。

①裁判と審理の内容について

「この裁判は詐欺で、八百長だった。あの場所で裁判は行われるべきではなく、判事は我々の選挙の専門家の証言を許すべきだった。公正な裁判ができるように場所の変更を求めたが、拒否された。判事も変えて欲しかったが、変えてもらえなかった。（自身と）利害が対立している判事ではない人を望んでいた」

「この詐欺裁判に控訴する。さまざまな理由で控訴するつもりだ。我々の証人の発言を許さず、我々は話すことさえできなかった。何もさせてもらえなかった。（ファン・マーチャン判事は）独裁者だ。裁判は非常に不公平だった。彼（マーチャン氏）は見た目は天使のようだが、実は悪魔だ」

「私はできれば証言をしたかった。だが、例え（初代米国大統領の）ジョージ・ワシントンであっても、証言しないように言われるだろう。少しでも間違ったことを言えば偽証罪で訴えられてしまう」

「私は弁護士にお金を払ったが、会計係が私の知らないところで弁護士費用として適切に帳簿に記録した。弁護士に支払うお金は弁護士費用だ」

「この罪で私は187年間刑務所に入ることになる。メディアは口止め料だと主張するが、口止め料ではない。『秘密保持契約（NDA）』だ」

「私は2人の判事からひどい目にあった。全てホワイトハウスからの指示だ。ジョー・バイデン（米大統領）は米国の歴史上で最悪の大統領だ。最も無能で間抜けで嘘つきの大統領だ。バイデンは米国にとって危険人物だ。選挙で勝てないから、裁判で勝とうとしている。そうでもしないと選挙で勝てないと思っているのだろう」

「この裁判は起きてはならない裁判だった。ほかの大統領もこのような経験をしてはならない。この問題は私をはるかに超える大問題だ。人々はそれを分かっている。英紙デイリー・メールの調査によると評決が出てから私の支持率が6ポイント上昇した」

「良い知らせがある。21ドルとか42ドルを献金するような、小口献金者から（評決後から）約10時間の間に過去最高の3900万ドル（約60億円）を集めた。この裁判は（民主党にとって）裏目に出ているようだ。だが、彼らが愚かだったから勝つのではなく、正当に私は勝ちたい」

「我々は戦いを続ける。米国を再び偉大にする。シンプルな話だ。この過去1カ月、我々の支持率は上がった。みんな八百長裁判だったことを見ていたからだ。我々は米国を再び偉大にする。11月5日は米国の歴史上で最も重要な日になる」

「現政権は腐敗している。我が国が嫌いなのだ。なぜ開かれた国境を求めるのか。米国には聞いたこともない言語をしゃべる人たちが流れ込んでいる。世界各地から入り込んでおり、これらの人たちは良い人ではない。テロリストが大勢入ってきており、過去最高レベルに達している」

「何百万人もの人が南米だけでなく、アフリカやアジア、中東など世界中から米国に入り込んでいる。これらの人たちは刑務所や精神科病院からやってきている。いまの大統領は何も行動を起こしていない。我が国を破壊している」

「彼らはあなたの税金を4倍に引き上げようとしている。ばかげたルールを設定してあなたが車を手に入れることを不可能にしようとしている。私たちの所有する車をすべて中国製にすることを可能にしようとしている。我々が抱える問題は非常に深刻だ」

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