▼陪審員制度 陪審員は裁判の審理に立ち会ったあと、有罪・無罪を評決する権限を持つ。大半は一般市民から無作為に選ばれる。ニューヨーク州では12人で構成し、評決には全員の意見の一致が必要だ。陪審に参加するのは市民の義務で、正当な理由なく回避すると、刑事罰や民事罰に問われる可能性がある。

陪審員の選定手続きでは、検察、弁護側ともに著しく不利にならないような人選とするために、候補者の思想などに配慮する。トランプ前米大統領が不倫の口止め料を不正に処理したとして罪に問われた裁判の陪審員は、学歴や職業が多様な顔ぶれとなった。公判の最初に実施した陪審員の選定では、公平さを求めて検察側と弁護側が相次ぎ拒否権を行使した。

有罪評決を受けたトランプ氏は控訴ができる。まずニューヨーク市マンハッタンの控訴審裁判所、その後に州都オールバニの上訴裁判所に訴えるとみられる。米連邦最高裁へ上訴する可能性もある。

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