アメリカ商務省が31日に発表した先月のPCE=個人消費支出の物価指数は、前の年の同じ月と比べて2.7%上昇しました。

上昇率は前の月と同じ水準で市場予想と一致しました。

また、価格変動の大きいエネルギーと食品を除いた指数は、FRBがインフレの実態を把握する指標として重視していますが、前の年の同じ月と比べて2.8%の上昇でした。

水準は前の月と同じでした。

物価の一段の上昇は避けられた形ですが、市場では
▽FRBの目標の2%を上回っているうえ
▽堅調な経済が続いていることから
FRBは利下げを急がず当面、およそ23年ぶりの高い金利水準が続くという見方が広がっています。

FRBは来月11日と12日、金融政策を決める会合を開きます。

会合後に発表される参加者による金利の見通しや、パウエル議長の記者会見での発言が注目されています。

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