来月、スイスで開かれる「平和サミット」をめぐっては、ウクライナのゼレンスキー大統領が、みずからが提唱する和平案の実現に向けて、アメリカや中国に対して参加を求めているのに対し、ロシアは各国に欠席を呼びかけています。

これについて中国外務省の毛寧報道官は31日の記者会見で、スイス側との協議を続け、中国としてはロシアとウクライナの双方が会議を認め、すべての和平案が公平に議論されることなどを開催の前提としてきたと強調しました。

そのうえで毛報道官は「中国側が示した要素はいずれも実現が難しいようで、中国側の要求や、国際社会の普遍的な期待とは明らかな隔たりがあり、中国側の参加は難しい」と述べ、会議を欠席する方針を明らかにしました。

すでに中国側の懸念を関係国に伝えているとしています。

ウクライナ情勢をめぐり、中国はロシアへの軍事支援を否定する一方で、アメリカとの対立を背景に、ロシアとの2国間関係の強化を進めていて、今回もロシア寄りの姿勢があらわれた形です。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。