ウクライナのゼレンスキー大統領は6月6日に第2次世界大戦のノルマンディー上陸作戦から80年を迎えるのにあわせた記念式典に出席するためフランスを訪問する予定です。
ロイター通信は30日、複数の外交筋の話としてこの訪問の際に、フランスが兵士を訓練する教官をウクライナに派遣する計画について発表される可能性があると伝えました。
フランス側は最初に限られた人員を派遣したあと、数百人規模の教官らを送り、地雷の撤去や欧米が供与する戦闘機に関する専門知識などを教える計画だとしていて、欧米諸国からはウクライナへの関与を強める動きが続いています。
一方、ロシア外務省は30日、国営のロシア通信によるラブロフ外相のインタビューを公開しました。
ラブロフ外相は欧米諸国がウクライナにF16戦闘機を供与する計画について「F16戦闘機はNATOがいわゆる核共有の主要な運搬手段として使用してきた。ウクライナへの供与の決定は核兵器に関するNATOからの意図的なシグナルだ」と述べ、欧米側こそが核戦力でロシアを威嚇していると主張しました。
そのうえで戦術核兵器の使用を想定したロシア軍と同盟国ベラルーシによる軍事演習を正当化し、欧米側をけん制しました。
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