北京では30日、「中国・アラブ諸国協力フォーラム」の閣僚級会議が開かれ、エジプトのシシ大統領やUAE=アラブ首長国連邦のムハンマド大統領など4人の首脳も参加する中、習近平国家主席が演説しました。

習氏は「中国はアラブ諸国との関係を世界の平和と安定を維持するためのモデルにするため、協力したい」と述べた上で、AI=人工知能やエネルギー、貿易などの分野で協力を深めていく考えを示しました。

また、イスラエル・パレスチナ情勢について「戦争はいつまでも続くべきではない。2国家共存による解決は勝手に揺るがすことはできない。パレスチナ国家の樹立を断固として支持する」と述べました。

そのうえで、ガザ地区の人道支援と復興のため、日本円にして110億円余りの追加支援を行うことなどを明らかにしました。

中国としては、対立するアメリカがイスラエル寄りの姿勢をとる中、パレスチナを支持することでアラブ諸国との関係強化をはかり、中東での影響力を高めるねらいがあるとみられます。

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