この裁判は4年前、香港の議会にあたる立法会の議員選挙にむけて行われた民主派の予備選挙に関連して、元議員など47人が国家政権の転覆を図ったとして、香港国家安全維持法違反の罪で起訴されたものです。

民主派の中心的な議員や活動家が一斉に逮捕・起訴されたこの裁判は、民主派の活動が封じ込められた動きとして受け止められ、判決の様子を傍聴しようと、裁判所には、おおぜいの人が集まりました。

30日の裁判では、無罪を主張してきた16人の被告に対する判決が言い渡されました。

裁判所は、被告らが、立法会で過半数の議席を獲得したあと、政府の予算案などを否決し、行政長官を辞任に追い込もうと計画したとする検察側の主張を認めました。

そのうえで「香港政府の機能を弱体化させようとした」などとして
▽民主派の元議員ら14人に有罪
▽元議員など2人に無罪を言い渡しました。

この裁判では、民主活動家の黄之鋒氏をはじめ、31人がすでに有罪を認めています。

今後、量刑が言い渡され、最も重い場合、終身刑の可能性もあります。

一方、裁判所の外では、民主派団体のメンバー数人が被告の釈放を求めて、抗議活動を行おうとしましたが、警察に立ち去るよう命じられ、断念するという一幕もありました。

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