パプアニューギニアでは今月24日、首都ポートモレスビーから北西に600キロほど離れた山間部で地滑りが発生し、これまでに6人の死亡が確認されています。

こうした中、29日まで現地に入っていたUNDP=国連開発計画の担当者が、オンラインでNHKの取材に応じ、「現場では新たに道路が陥没するなど、不安定な状況が続いていてとても危険だ」と話しました。

そのうえで、被害があった地域に住んでいた8000人近くの人たちについて、安全な場所などがなく、避難できた人は一部にとどまっているとして、救助や物資の搬入など、支援の強化が必要だと訴えました。

また、今回の地滑りで、2000人が生き埋めになったとする政府の推計が発表されていることについては、現場の状況などから「非常に大きな災害であることは間違いないが、いくつかの推計は多く見積もりすぎている可能性もある」と指摘しました。

発生から1週間近くたつ中、オーストラリアの公共放送は生き埋めになったのは160人余りだとする現地当局の話を伝えるなど、被害の全容はいまだにわかっていません。

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