ワシントンの国立動物園は29日、ジャイアントパンダ2頭が中国から貸し出されることになり、年内に動物園に到着すると発表しました。

貸し出されるのは、いずれも2歳のオスとメスで、このうちオスのパンダは、この動物園で20年余り飼育され、去年秋に中国に返還されたパンダのカップルの孫だということです。

動物園の会見に出席した中国の謝鋒駐米大使は「両国の国民が友好関係を深める中、われわれの友情の特使が太平洋を越えてやってくることをお知らせできてとてもうれしい」とあいさつしました。

また、バイデン大統領の妻のジル夫人は公開された動画で「歴史的な瞬間を祝うのが待ちきれない。パンダがワシントンに戻ってくる!」と歓迎しました。

米中の対立が深まるなか、アメリカの動物園で飼われてきたパンダは近年、貸し出し期限が延長されず相次いで中国に返還されていて、去年11月にワシントンの動物園から3頭が返還されて以降、残っているのは南部ジョージア州の動物園だけとなっていました。

メディアは今回の新たなパンダの貸与について「関係が冷え込んだ米中両国が、対話の機会を増やし、関係の安定化を進める中で発表された」などと伝えています。

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