イランによるミサイルなどを迎撃するイスラエル軍の防衛システム(14日、イスラエル南部アシュケロン)=ロイター

【ワシントン=時事】ジョンソン米下院議長(共和党)は15日、ウクライナやイスラエル、台湾に対する追加資金を盛り込んだ対外支援法案を週内に個別に採決すると表明した。ジョンソン氏はこれまでウクライナ支援に難色を示し、法案採決を拒否してきたが、イランのイスラエル攻撃を受けて方針転換した。

先に上院で民主、共和両党の賛成多数で可決された法案は、ウクライナ、イスラエル、台湾などへの支援を一つにまとめていた。下院ではこれを支援対象となる国・地域ごとに4つの法案に分割してそれぞれ採決する。このため、民主党の対応を含め、今後の展開には不透明な部分が残る。

ジョンソン氏は「米国が同盟国のために、また国益のために立ち上がるかどうかを世界が注目している」と記者団に強調。19日にも投票が行われるとの見通しを示した。

上院で可決された法案は総額953億ドル(約15兆円)の追加資金を計上した。ロシアの侵攻を受けるウクライナへの支援だけでなく、イランの無人機やミサイルを迎撃するのに貢献したイスラエルの防空システムへの追加支援も盛り込まれた。

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