アメリカ国務省は27日、中国軍が台湾周辺で軍事演習を行っていた23日に、ランバート国務次官補代理と中国外務省国境海洋事務局の洪亮局長が、オンラインで会談していたと発表しました。

アメリカ側は、会談で今月20日に新政権が発足した台湾をめぐり、台湾海峡の平和と安定を維持する重要性を改めて強調したということです。

そして中国軍が頼清徳総統の就任直後に台湾周辺で軍事演習を行ったことに深い懸念を伝えたとしています。

一方、中国外務省も会談について28日発表し「中国側は『1つの中国』の原則が両国関係の政治的な基礎であるとともに、双方の海洋に関する対話の重要な基礎だと強調した」としています。

その上で「『台湾独立』は台湾海峡の平和と安定を破壊する最大の脅威だ。アメリカ側は『台湾独立』勢力への支持や容認を直ちにやめるべきだ」として、アメリカ側をけん制しました。

両者が会談するのは去年11月以来で、台湾をめぐって双方の立場を主張し合う形となりました。

米中両国が台湾情勢などで対立する中、アメリカとしては中国との対話を維持することで、関係の安定化を図りたい考えです。

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