24日、ベラルーシ・ミンスクで会談後に記者会見するルカシェンコ大統領(右)とロシアのプーチン大統領=タス共同

ベラルーシ国防省は27日、軍事同盟国ロシアと航空機を含む防空部隊の演習を開始したと発表した。ロシアは昨年、ベラルーシに戦術核兵器を移転。両国は戦術核の演習を近く合同で実施する予定で、今回の動きと連動している可能性がある。北大西洋条約機構(NATO)やウクライナを威嚇する狙いとみられる。

ロシアはかねて、ウクライナに供与される計画の米国製戦闘機F16は「核兵器を搭載可能」だと主張。引き渡さないよう西側諸国をけん制したり、戦術核による「対抗措置」を正当化したりしてきた。ベラルーシとの防空部隊の演習はF16への対処も念頭に置いているもようだ。

ウクライナ侵略を続けるロシアは今月、北東部ハリコフ州の国境地帯の集落を次々と占領。北東部スムイ州への地上作戦の恐れもあると指摘されている。ベラルーシは北部キーウ(キエフ)州と国境で接する。合同演習は「航空機による地上部隊の支援」(ベラルーシ国防省)を含んでおり、ウクライナが警戒を強めそうだ。(時事)

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