今年2月に南米チリ中部のバルパライソ州を中心に発生し、130人以上が死亡した大規模な森林火災をめぐり、地元捜査当局は24日、放火の疑いで消防士ら2人の身柄を拘束した。ロイター通信などが報じた。

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 報道によると、拘束されたのは地元の消防士(22)と森林公社の元職員。担当する検察官によると、放火の実行役は消防士とみられる。2人は火災が発生しやすい気象条件を狙って放火することについて事前に話し合っていた疑いがある。最初に火災が発生した4地点で、たばことマッチでつくった発火装置のようなものが見つかったという。

 AP通信によると、検察官は消防士の供述から、背景に消火活動の仕事を増やしたいという経済的な動機があった可能性があるとみて調べている。

 大規模な森林火災は2月2日に始まり、計137人が死亡。計1万6千人が避難を余儀なくされ、約1万棟の建物が被害を受けた。(浪間新太)

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