【サンパウロ=共同】今年2月にチリで137人が死亡した大規模な森林火災で、捜査当局は放火の疑いで消防士と農業省傘下の森林公社元職員の男2人を拘束した。火災を起こして仕事を得ようとしたとみて調べている。地元メディアが26日までに伝えた。
拘束は24日。森林公社元職員が計画し、ボランティアとして働いていた消防士が実行したとみられる。2人は火災が広がりやすい気象条件になる時期を選び、複数の場所で放火した疑いを持たれている。
テルセラ紙によると、火災現場や消防士の自宅からはマッチとたばこで作られた発火装置のようなものも見つかっているという。
当局は携帯電話のデータや監視カメラの解析などから2人を特定。他に協力者がいる可能性もあるとして捜査を続ける。
火災は2月2日、首都サンティアゴの西約100キロの港湾都市バルパライソやビニャデルマル周辺で発生。気温上昇や強風などが重なり火は広範囲に広がった。
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