【ベルリン=共同】バルト3国のリトアニアで26日、任期満了に伴う大統領選の決選投票が実施され、無所属の現職ナウセーダ氏(60)が再選を確実にした。開票率9割以上でナウセーダ氏が約75%を得票し、対立候補のシモニテ首相は約24%。ナウセーダ氏は同日、勝利宣言し、今後も防衛増強に注力すると誓った。任期は5年。
ナウセーダ氏とシモニテ氏はロシアへの強硬姿勢やウクライナへの支援継続、防衛増強で一致していたが、社会政策などでシモニテ氏が率いる現内閣への反発が高まっていた。大統領は安全保障政策と外交を担当し、ナウセーダ氏のこれまでの手腕が評価された。
シモニテ氏は今後も首相を続けるとしている。前回の大統領選にも出馬し、ナウセーダ氏に敗れていた。
リトアニアは1940年にソ連に併合され、91年に独立が承認された。ロシアの飛び地カリーニングラード州と接し、人口は約271万人。2004年に欧州連合(EU)と北大西洋条約機構(NATO)に加盟した。
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