【カイロ=時事】イスラエルのメディアは25日、パレスチナ自治区ガザで続くイスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘の停止や人質解放を巡る間接交渉が近く再開される見通しだと報じた。仲介国カタールとエジプトが主導してまとめた「新たな提案」について協議するという。
報道によると、イスラエル対外情報機関モサドのバルネア長官が、仲介役の米中央情報局(CIA)のバーンズ長官、カタールのムハンマド首相兼外相とパリで会談し、再開で合意した。米側も交渉妥結に向けた打開策を説明したという。一部メディアは、交渉は26日の週に始まると伝えた。
ガザには人質121人が残されており、イスラエル側は解放される人質の人数について譲歩する構えだとされている。ただ、これまでの交渉でハマスは恒久的停戦を要求し、ハマス壊滅を目指すイスラエルは一時的な戦闘休止を主張。双方の溝は深い。
AFP通信によれば、イスラエル軍は25日、ガザ全土で空爆を実施した。目撃者らは、ガザ最南部ラファでも攻撃が行われたと語った。イスラエル軍は24日のラファでの作戦で、「テロリスト」の部隊を排除したと発表した。
国際司法裁判所(ICJ、オランダ・ハーグ)は24日、イスラエルに対し、ラファでの作戦の即時停止を命じる暫定措置を出していた。
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