イスラエル軍はパレスチナ自治区ガザ最南部ラファへの攻撃を継続している(24日)=ロイター

【エルサレム=共同】イスラエル軍は24日、国際司法裁判所(ICJ)がパレスチナ自治区ガザ最南部ラファへの攻撃停止を命じる仮処分を出した後も、ラファへの空爆を実施した。パレスチナ通信によると負傷者が多数出ている。軍は限定的とする地上作戦を拡大する構えを崩しておらず、人口密集地に迫っているもようだ。

軍はラファで民間人を退避させ、イスラム組織ハマスから保護していると主張し、作戦範囲を東部から西方へと拡大している。ジャバリヤなどガザ北部への攻撃も強めている。ガザ保健当局は24日、昨年10月の戦闘開始後のガザ側死者が3万5857人になったと発表した。

イスラエル政府は仮処分に強く反発。極右政党を率いるスモトリッチ財務相はX(旧ツイッター)で「われわれは自由世界や自分たちのために戦い続ける」と強調した。

米CNNテレビによると、バーンズ中央情報局(CIA)長官は24日、イスラエルの対外特務機関モサドのバルネア長官とパリで会談した。ハマスの仲介役を務めるカタールのムハンマド首相兼外相も参加し、戦闘休止や人質解放を巡って話し合ったとみられる。

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