木原稔防衛相は24日の記者会見で、中国人民解放軍が台湾の周辺で始めた軍事演習について「重大な関心を持って注視している」と語った。演習は台湾で20日に総統に就いた民主進歩党(民進党)の頼清徳(ライ・チンドォー)氏を威圧する狙いがあるとみられる。
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中国軍は23〜24日にかけて台湾を取り囲むように演習を実施している。陸海空軍と核・ミサイルを運用するロケット軍が参加した。
中国軍が2022年8月に台湾周辺で実施した軍事演習では、弾道ミサイルが日本の排他的経済水域(EEZ)に落下した。木原氏は「日本周辺の海空域における警戒監視活動などに万全を期す」と強調した。「台湾海峡の平和と安定は国際社会全体の安定にとっても重要だ」と指摘した。
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