韓国政府は24日、北朝鮮からロシアへの武器移転や外貨稼ぎに関与したなどとして、北朝鮮の個人7人と、軍事物資を輸送したロシアの船舶2隻を、独自制裁の対象に指定したと発表した。

 韓国外交省によると、対象の一人はシリアに駐在した北朝鮮国営の兵器会社の代表。ロシアの民間軍事会社ワグネルに所属するロシア人と武器移転を促進するために交渉したと、国連北朝鮮制裁委員会の専門家パネルが指摘していた。ロシア・ウラジオストクに駐在する貿易商は、ロシア産ディーゼル燃料の北朝鮮への搬入に関与した。

 また、朝鮮労働党軍需工業部の傘下機関に所属する5人はウラジオストクに不法滞在し、ITで外貨稼ぎをして核・ミサイル開発の資金を調達した、としている。ロシアの船舶2隻は多量のコンテナを積んで北朝鮮とロシアを行き来し、軍事物資を輸送したと指摘している。(ソウル=太田成美)

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